虫歯に甘いものが痛い仕組み

1年半程度歯医者に通い続けていて、ようやく最後の歯(4本目)の治療が終わりそうです。

今削られてまだ仮埋めなのですが、甘いモノを口にすると痛みます。(飲み物も固形物も)

虫歯には甘いモノがしみる、と漠然と刷り込まれていましたが、(治療が確実になされているなら)虫歯部分は既に削ったはずなので、なにが痛いのでしょう...? ということで、ググりました。


なぜ虫歯の歯は甘いものがしみるのか? あいざわ歯科クリニック 山梨県甲府市/ウェブリブログ

歯医者さんのブログによると、原因は大きく分けて2種類

  • 浸透圧で髄液が染み出す
  • 菌の作る酸による侵食

後者の場合には時間差があるそうなので、リアルタイムでズキズキ痛い今の痛みは浸透圧によるであるようです。 また、虫歯は既に削ったのに傷んだこととも整合しています。

さて、なぜ甘いものだけ染みるのか、はここには記述されていません。


ヤナセ歯科医院 :: 市民新報連載記事

もう一個ぐぐってみると、冷たいもの、温かいものは染みないけど甘いモノが染みるのは浸透圧だよ! 浸透圧は濃さの異なるものが接すると発生するよ! と書いてるように読めますが、これは甘いものでだけ痛みが発生する説明にはなっていません。


ここで、高校化学&物理の知識を脳の奥底から掘り起こしてみたところ、

  • 浸透圧は、イオン透過膜などの半透膜で、ある物質が隔てられ他方に入れない時に発生する(たぶん)
    • 熱運動とかで通常ランダムに動いて膜上を通過している粒子の量が、通過できない物質がある場合には偏りが出るのが原因(たぶん)
      • ということは(痛みはわからないけど)浸透圧の大きさは濃度に比例する
  • 砂糖の分子はけっこうデカい(たぶん)

というのが原因ではないかと思い至りました。 上の情報がもし正しいとすると、2つの可能性が考えられます。

  1. 辛みのイオンや分子より砂糖の分子が大きいため、砂糖の時のみ浸透圧が生じる。
    • つまり、歯の今残っている表面をナトリウムなどは通過できるが、大きな糖は通過できない、そのため辛いものでは痛みが発生せず、甘いものでのみ甘みが発生するということではないでしょうか。
  2. 砂糖と塩では砂糖の方が一般的に濃度が高い。
    • 浸透圧の大きさが濃度に関連しているのならば、濃度が異なるのではないだろうか。確かに、味覚的な同じくらい"濃い"と感じる塩と砂糖だと、モル濃度的には砂糖の方がたくさん入っていそうです。おにぎりに塩はちょびっとしかいれないけど、お菓子作るときに砂糖大量に入れる感じで。

(いずれも推測です。正しいところがわかる人、教えて下さい。)


ちなみに、現在ただの水などの飲み物も染みます。これはなんでしょう。 体液よりも薄い場合には逆方向の浸透圧がかかるはずですが、これも痛みの原因となるのでしょうか。

(体液程度の濃度の)ポカリスエットだとどうなのか、帰りに買ってみて試してみようと思います。